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2020 sio欧州買い付け後記 -Finland編 –

 

 

「こんにちは!いらっしゃいませ!」

 

数ヶ月前は、当たり前のように皆さんと笑顔で交わしていた会話。

そんな穏やかな日常の大切さ、恋しさをこの数日でひしひしと感じています。

 

「日常」を取り戻すまでには時間がかかりそうですが、

少しでも「日常」を感じられたら、と思い時間は経ってしまいましたが

3か月前の欧州買い付け後記を記しました。

 

お家にいる皆様に少しでも旅気分を、

そしてワクワクする気持ちをお届けできますように。

 

sio

 


 

 

 

 

2020. 1月中旬

朝7時、アイルランドのホテルを出て

オーナー・taroチームと別れを告げ、1週間の一人旅がスタート。

 

向かった先は、私も初めましての地、北欧はフィンランド。

Dublin → Stocholm → Helsinki

と、途中スウェーデンを経由し目的地ヘルシンキへ。

 

近いように見えて、実はダブリンからの移動は半日掛かり。

途中トランジットで小腹を満たそうと、空港内のコンビニで

何気なく手に取ったチップス(×2) とお水で、お会計なんと約千円。。!

「チップスこんな小さいのに?お水500mlなのに?」

と、北欧旅早々に物価の高さを思い知ることに。

 

どうやらフィンランドでは水道水を飲むのが当たり前。

北欧は物価が高いイメージですが、どんなものも高い訳ではなく、

生活に必要な野菜や果物の価格は日本とそんなに変わらず、

お菓子やお酒、嗜好品の価格がぐんと高くなる、そんなイメージです。

のちに聞いた話ですが、お酒好きのフィンランド人は安くお酒を手に入れるために

バルト海を挟んでお隣、エストニアまで船で仕入れに向かうのだとか。。

 

日本にいると中々感じることのない感覚。

海外に来ると、こうした文化や生活の違いに触れられるのも面白いところです。

 

 

 

 

朝ダブリンを出発し、ヘルシンキに着いたのは夜10時過ぎ。

ヘルシンキのメトロは鮮やかな赤色。

マリメッコのトートを肩にかけるフィンランドガールが街中にたくさん。

電車の色使い、駅の看板、街行く人の身につけるものやデザイン、

目に飛び込む景色がどれも新鮮なものばかりで、旅の疲れも吹き飛びます。

 

 

 

 

翌日、朝から街を散策します。

「腹が減っては。。。」ということわざを言い訳に、

泊まったアパルトマンの近くにあったベーカリー “Gateau”へ。

スウェーデン発祥のパン屋さんで、ヘルシンキ市内にもいくつかあるのですが、

今回のフィンランド旅で、絶対に絶対に食べたかったものがショーケースに!

というわけで、迷うことなく店内へ。

 

どうしても食べたかったもの。。それが、こちら!

 

 

  

 

ルーネベリタルト( Runebergintorttu )と呼ばれる

ラズベリージャムがたっぷり入ったジンジャークッキー入りケーキ。

フィンランドの国家の歌詞を作った詩人ルーネベリはラズベリーケーキが好物で、

それを見た彼の奥さんが彼の誕生日にアレンジして作ったのがこの「ルーネベリタルト」

 

ルーネベリが亡くなってからもその逸話が残り、彼の誕生日(2/5)の前後では

フィンランドのお菓子屋さんにこのルーネベリタルトが並ぶようになったのだそう。

 

簡単に言うと、冬季限定で食べられるフィンランドの伝統菓子。

しっとりした生地にスパイスが効いた甘さ。クセになる美味しさでした。

もやはこれを食べるためにフィンランドに行きたい、、

個人的にはそのくらい好みなお味でした。

 

自分の中の小さなミッションを早速クリアし、

足取りも軽くヴィンテージハンティングへ。

 

 

 

フィンランドは古いものを大切にする文化が根付く国。

ヘルシンキ市内にもセカンドハンドやヴィンテージショップが数多く並びます。

 

街中に走るトラムに目もくれることなく、

歩いて、歩いて、歩き回ります。

 

 

 

気づけばリュックもパンパン。

ヘルシンキは小さな街なので、トラムと自分の足をうまく使えば

1日でもいろんなエリアへ行くことができます。

詰め込んだ荷物を置きにアパルトマンと街中を行ったり来たり。

大変な作業ですが、荷物が重くなるほど良いものが買えている証拠。

どうやって皆さんにご紹介しようかな、と考えながらワクワクする

バイヤー冥利につきる時間です。

 

 

 

夜が明けてフィンランド3日目。

この日はヘルシンキから高速電車を使い郊外へ。

 

「冬のフィンランドは寒いからね!」

とフィンランド通のお客様たちから忠告を受け、

何とかなる精神の私でも、どうしようかとそわそわしていた今回の旅。

ふたを開けると、日本と同じ「暖冬」の影響か

ヘルシンキは真冬の特別寒い東京と変わらないくらいの気温。

雪もほんの少し残る程度で、有難いことに2日間とも快晴でした。

 

「なんだ、全然大丈夫じゃん。」

 

そう思い3日目、郊外へ軽装で来た私を嘲笑うかのように

電車を降りた先に広がる、真っ白な銀世界。

(しかも折りたたみ傘すらアパルトマンに置き去りに。。)

 

日本の感覚で呑気に考えていた自分に後悔しながら、

雪に打たれて目的地へ向かいます。

(雪が降ってもいいようにフード付きのアウターも持って行ったのに

それすら見事にアパルトマンのスーツケースの中。。)

 

 

 

 

目的地に着く頃にはリュックもコートも積雪が。

全て払い、叩いた扉の先には宝の山が広がっていました。

 

ここでは本店eimekuで扱う食器や雑貨を中心にバイイング。

ここのオーナーがまたチャーミングで素敵な方で。

お母さんのホームメイドのケーキを頂きながら話が弾み、

軽装で、さらには荷物もパンパンの私を見兼ねて

帰りは駅まで送ってくれることに。

 

 

 

 

2日間頑張ったご褒美かのように、駅に着く頃には雪も止み

綺麗な夕焼け空が広がっていました。

次の再会を約束し、ヘルシンキへ戻ります。

 

 

 

翌日ヘルシンキ4日目。

朝3時、夜が開ける前に起床。

そう、弾丸トラベラーでお馴染みのブラウベルグ買い付け班、

ヘルシンキ4日目にしてこの日は次の目的地、イタリアはミラノへ出発です。

 

気づけば荷物もリュックを合わせて50kg弱。

冒頭でもお伝えした通り、フィンランドは物価が高い。

輸送コストも他ヨーロッパと比べると少々高め。

それならば、皆様にベストプライスでお出しするためにも

気合を出してイタリアまでこの荷物とともに行こう!

 

 

。。。と決断したものの、よく考えれば

空港までの電車が走る中央駅まで、

アパルトマンから普通に歩いて30分弱。

 

もちろん朝4時からトラムが走っている訳もなく。

タクシーやUBERがいるわけでもなく。

 

「まだ20代、まだやれる。まだいける。」

自分で暗示をかけながら、誰一人と歩いていない

早朝のヘルシンキの街を夜逃げかと思う荷物とともに

駆け抜け、どうにか空港へ。

 

        

 

無事に空港へ着き、買い付けの旅は次の街へと続きます。

右葉曲折ありながら、日本に連れて帰ってきたお洋服たちは

店頭はもちろん、現在はオンラインショップでもご覧頂けます。

 

 

vintage marimekko dress / Finland 

 

old marimekko shirt / Finland

 

 

直接店頭にて皆様にこう言ったエピソードをお伝えできないもどかしさはありますが、

またこうしてGOODSページにて、ブラウベルグに並ぶお洋服のストーリーを

お伝えできたらと思っています。

 

今やこうしてヨーロッパへ行くことすら難しい状況。

どうか向こうで出会ってきた皆んなが元気であることを祈り、

またいつか笑顔で再会できる日を待とうと思います。

 

どうか、いつも通りの日々が1日でも早く戻りますように。

そして皆様ともこんな旅話を笑顔でできる日が戻りますように。

 

sio